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2018-0204号 マフラーの排圧のお話

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「ボズレター2018-0204号 BOZZ LETTER Ver.2018-0204
ボズレター2018-0204
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2018年02月04日号
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皆さん、こんにちは!

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┃目次
┃◎マフラーの排圧のお話
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現在土曜日の18時…
どーー考えても手が3本必要な局面で固まっております。
んー、これは明日常連さんが来るのを待って支えてもらうしか無いかと。
メルマガ書きます!

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◎マフラーの排圧のお話
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本日はCN9Aエボ4のマフラー交換などを行っておりましたが…
なんと、20年モノのHKSさんのマフラーが装着されておりました。
新車のときに着けたとおっしゃっていたのです。
ドラッガーという、大径テールのはしりのようなマフラーですね。
口径がめっちゃデカイわりには中間が絞られていたりして…
時代を感じさせます。

テールパイプを覗いてみると…
うぉ!! サイレンサーの中身が出ちゃってます。
完全に出口塞がれてますね。
まぁ、金属タワシみたいな素材ですから、
排気ガスは何とか通っていたのでしょうが、
ものすごい排気抵抗になっていたでしょうねえ。
さらに…外したマフラーをみてびっくり。
マフラーの上部…通常見えるところではなく、
ボディに面している側ですね。
そこにでかい穴が3みつもw
これ、よく車検通りましたねえ。
完全に錆と腐りで開いた穴です。
まぁ、20年ものということなら、HKSさんに責任はないですね。

と、ここまで書いたところでN間さん登場!
接着剤で仮固定したワッシャーとナットを、
久田がマグネットにくっつけて
バンパー内部のホースメントに差し込んでいるところに、
N間さんが見事にボルトを入れてくれました。
次に同じことするときには事前にお客様に断って
ホースメントにサービスホール開けちゃおうと思います…
作業性悪すぎ。
手が4本、目が4つ、脳みそが2つあって今回はクリアしましたが…

さて、話をエボ4に戻します。

まず、マフラーの錆で開いた穴ですが、当然ダメです。
サイレンサーの前で開いてますから、音も大きくなるでしょうし、
場合によっては高温の排気ガスが
車両のどこかにダメージを与えることも十分に考えられます。
また、サイレンサーが見事に金属タワシ(?)で詰まっていたことは、
排圧があがってしまい
エンジンブローしてもおかしくない状態だったということになります。
ひょっとすると、サイレンサー前に穴が開いて、
排気ガスがそこから逃げることによって排圧が下がり、
何とかエンジンが無事だった可能性もあります。
ダブルで発生したトラブルが結果オーライの状態だったのかもしれませんね。
もちろん、これはとても珍しいこと。
通常は排圧上がる>エンジンブローが当たり前の状態です。

なぜ、排圧が上がるとエンジンに良くないのかは、
このメルマガで嫌というほど書きましたが、
新しい読者さんもいます。
もう一度説明しますね。

4ストロークエンジンは
吸入、圧縮、爆発、排気の4行程で動作しています。
この各行程に、
ピストンがシリンダー内部を片道だけ走ると考えてください。
排圧が上がると、4つ目の排気のときに、
十分に排気ガスがシリンダーから押し出せなくなってしまうのです。
次の行程は吸気ですが、
インタークーラーなどを使って
1度でも温度を下げようとしている吸入混合気の入ってきたところに、
1000度以上にもなる排気ガスがどっかりと居座っているのです。
インタークーラーが何故必要か…
これはいまさら言うまでもないでしょうが説明します。
吸気温度を下げることによって、体積を縮小させ、
充填効率を高めることがひとつ。
そしてもうひとつは耐ノック性の向上です。
高温になった混合気は異常燃焼が発生しやすいのです。
そして、ノッキングを始めとする異常燃焼は、
エンジンに多大なストレスを与えます。
ピストンが溶ける、プラグが溶ける、ヘッドが溶ける…
など、恐ろしいことが発生してしまう危険性があるのです。
もちろん、ノッキングが発生したときには
点火時期を自動的に遅らせる、
燃料を濃くするなどの対応をECUは行いますが…
それでも対応しきれないこともあるのです。
さて、いかに排圧が高い状態が危ないか
わかっていただけたと思いますが…

ここで言いたいことはまず…マフラーは消耗品です。
長年使ってきたマフラーは、内部の破損により、
ひどく排圧が高い状態になっているかもしれません。
そのまま乗っているとエンジンを壊してしまう恐れもあるのです。
できたら5年ほどで買い替えが理想ですね。
また、メーカーさんも日々努力しております。
新しく設計されたマフラーはよりパワーが出る、
より静かな方向に進んでいるはずです。
ひょっとすると新型のマフラーにするだけで
びっくりするほどパワフルになるかもしれませんよ?

また、当たり前の話ですが、
後付のサイレンサーを付けた状態は、
ひどく排圧が高い状態です。
絶対に全開で踏まないようにしてくださいね。

って、ここまで書いてふと思ったのですが…

Mくんとか、O野くんとか…
粉もんレーシング的な人たちって、
直管を好む傾向があるのですが…
直管って、ふんづまる物がないですね…
サイレンサー無いわけだし…
てことは、耐久性に関しては彼ら最強???
いやいや、やっぱだめ。
捕まりますからね。
マフラーの耐久性が高くても、
免許の耐久性がぐっと低くなります。
直管はサーキットだけにしましょう。
久田もミラージュの直管を作ろうと考えておりますが、
それはサーキット限定にしないとね。

店ネタばかりで申し訳ありませんが、
CE9AのK林さん登場。
先日、クラッチのフィーリングが気持ち悪い…ということで、
マスターシリンダーと、
レリーズシリンダーを交換させていただいたのです。
これでダメならクラッチ本体ですといって
納車させていただいたのですが…
たった今、ご来店して開口一番「気持ち悪い」とのこと。
駄目でしたか…ではお預かりしますといおうとしたら、
なんと、調子が良すぎて気持ち悪い、とおっしゃるではないですか。
CE用ではなく、同寸法の別車種用を組ませていただいたのです。
(何用だかは内緒)
クラッチのフィーリングはいいし、軽くなったし、
ギアの入りもずっと良くなったとおっしゃってました。
切れがきっちりとされている証拠ですね。
なんにせよ、お客様に喜んでいただけるのは嬉しい限りです。

さてと…スーチャーの取り付けもいよいよ佳境。
GDのトラブルシュートも方針決まって部品待ち。
あとはGDAの試乗とRVRの仕上げ…
うーん、たくさんお仕事いただけて本当にありがたいことです。
まだまだがんばりますのでこれからもよろしくお願いします!

では、また次号で!!

追伸

CP9Aのインタークーラーキット、1台分だけ特価品あります!
詳細は久田までご連絡ください!
パイピング、取り付け込みで10万ちょっとで収まりますよ~

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