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2018-0121号 減衰力調整のお話

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「ボズレター2018-0121号 BOZZ LETTER Ver.2018-0121
ボズレター2018-0121
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2018年01月21日号
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皆さん、こんにちは!

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┃目次
┃◎減衰力調整のお話
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現在1月21日。午後1時44分…
ちょっと暖かくて楽な日ですが…
なんか明日は雪になりそうな雰囲気ですね。
大雪にならなければいいのだけど…
くれぐれも安全運転をしてください。
夏タイヤで大雪に挑戦したりしないように!

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◎減衰力調整のお話
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さて、数日前のこと。
皆様もご存知なS石さん(笑)のサスペンションをOHしておりました。
無事に組み上がり、新品ダンパーの減衰力調整をしようとしたところ…
「今、このクルマは街乗りしかしないので、
 最弱から2段締めたところにするんだぁ」
と言って反時計回りにぐるぐる回してロックしたところから2段締めてますが…
ちょ、ちょっとまったぁ!!!

S石さんはモータースポーツの経験もありますし、
人間的にはどうかと思う所も多いですが(爆)、
メカニズムに関しては玄人はだしの部分もあります。
そのS石さんですら…ダンパーの調整方法をご存じないとはっ!
これは久田の責任でもありますね。
ここで一発、きちんと
ダンパーの調整方法をお伝えしようと思った次第であります。

構造の話は、文章にするとすっげーめんどくさいので、
詳しく聞きたい場合はボズに来てください(なげやり)。
具体的な調整方法だけお伝えしようと思います。

ダンパーには、15段調整とか、30段調整とか、
まぁ、いろいろな段数のモノがあります。
この段数ですが、基本的には、
時計回りに完全に締め込んだ状態が最強。
そこから何段戻せるかは、メーカーによって異なるというものです。
そして、30段調整のものであっても、
40段戻ってしまったり、
45段戻ってしまったりすることも
当たり前にあるのです。
ですから、最弱にした状態とは、
止まるまで反時計回りに戻した状態ではなく、
完全に締め込んだ状態から、
その調整段数分だけ戻したところとなります。
現在、4名様ほどの常連さんたちがストーブの回りで遊んでいます。
まったく同じ質問をしてみたところ、
2名様が「知らなかった!」とおっしゃってますね。
意外に知らない方も多いみたいです。

また、話のついでに
ダンパーのレート調整のちょっとしたうんちくを紹介したいと思います。
すっごい簡単に解説してしまうと、
ダンパーの調整は、丸い穴に鉛筆状のものを差し込んでいくことによって
オイルの流れを規制して硬くしていくものです
(だいぶ端折っています、本当の構造は違うとか言わないでね)。
調整ネジを回していくと、鉛筆が穴に深く入り込んで、
その隙間が狭くなるイメージです。
ところが、ちょっと不思議な事に気づきませんか?
ダンパーの中に入っているオイルは、
ダンパーが激しく動くことによって発熱するはずです。
そしてオイルは温度が上がれば、
その粘度が低下するのが当たり前です。
ということは、狭い通路も、
スルスルと抜けてしまうようになってもおかしくないですね。
走り始めはガチガチだったサスが、段々とゆるくなってくる…
こうなることが当たり前だと思いませんか?
ところが、ウチでサスを組んだ方々はわかると思うのですが、
別にそんなフィーリングは感じない…と思います。
熱を持って柔らかくなったオイルのはずなのに、
ダンパーが柔らかくならない…まさかの自動調整??

はい、正解を言います。
これは、まさかの自動調整機構が組み込まれているのです。
先程出てきた鉛筆ですが、まともなダンパーメーカーは、
このロッドの熱膨張率をきちんと計算しているのですね。
オイルの温度が上がって粘度が低下したら、
その分ロッドが膨張して伸び、
丸い穴に深く入って隙間を狭くする仕組みになっているのです。
これってすごくないですか?

ただ、これはあくまでもまともなダンパーメーカーは…という注釈がつきます。
わけの分からない安物のダンパーの場合、
熱を持ったらヤワヤワになってしまうことも当たり前なのです
(一応きちんと確認取材済み)。
そんなダンパーはおそろしくてとてもではないですが使えませんね。
安かったから…という理由で
サスキットを購入するとこういうことにもなりかねません。
ボズでオススメするサスには、比較的安価なものもありますし、
ひどく高価なものは一部の方にしかお薦めしません。
安価でもきちんとしたものだけを皆様におすすめさせていただいております。
マイナーな車両に乗っているので、対応する商品がないなど、
わけわからん系のサスに手を出しやすい方も確かにいると思います。
(Mくんとか、Mくんとか、Mくんね。
 だいたい何が悲しくてあんなマイナー車買ってくるかなっ!!)
そんな場合は、ちと高価になりますが、
一流メーカーでのワンオフという方法もあります。
ぜひとも久田に相談してください。

もうちょっと書けそうなのでボズスピードの近況を…

昨日、BRZのプラグ交換をしましたが、やっぱり大変ですねえ…
メーカーの整備書にあるように、エンジン降ろせ…
はちとオーバーですが、
プラグ交換だけを見たら、
久田のイジった過去のどんなクルマより面倒かもしれません。
めちゃくちゃ工具を選ぶ…と思います。
ブチ切れて、作業中にエクステンションバーを加工してしまいましたから…
んでも、カクカクシカジカの工具があれば
比較的楽に作業できる…というアイデアはひらめきました。
普通の工具でできた俺スゲー!的な方も多いと思いますが…
それ久田に言わせるとプロとしてはいかがなものかと…
限られた時間の中で最大限の効率を目指すべきだというのが持論です。
アイデアが形になったら皆さんに紹介できるといいな。
O秋さんに作ってもらおう…

さて、それでは今回はこのあたりで。

これからも頑張ります。
よろしくお願いします!

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