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2017-0723号 普通のことを普通にやるのって…

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「ボズレター2017-0723号 BOZZ LETTER Ver.2017-0723
ボズレター2017-0723
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2017年07月23日号
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皆さん、こんにちは!

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┃目次
┃◎普通のことを普通にやるのって…
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今日は少しだけ涼しいですね…
実は、恐ろしいことに…
事務所のエアコンが壊れました。
スイッチを入れてもいつの間にか停止しています。
早いときはスイッチを入れて
1分以内で停止してしまうことも。

現場で作業をして、
汗だくになった状態で
事務所に入った瞬間のむっとする熱気…
マジで死にそうです。
このままでは、本当に命が危ないと、
速攻で電気屋さんに走りました。
工事の日は来週水曜日です。
今日だけ乗り切れば…
また、人が生きていける温度の部屋で休憩できそうです。
なにしろ現場の気温は40度近くなるのです。
熱中症にかからないほうが変というくらいの過酷な環境ですね。

気候の良い時期は、
久田の集中力は大体1時間半ほどです。
90分作業して、事務所で10分ほど休む
というパターンが定着しています。
これは時計を見ながら作業しているのではなく、
“ちと、集中力が落ちたな…”
と思ったら休むようにしているのです。
無理に続けて、くだらないミスをしないためでもあります。
ところが…
夏場では、45分ほどで集中力が途切れることも。
う~ん、大学の講義レベルだった時間割が
小学生並みになってますね。
まぁ、水分補給をマメにしなければなりませんし、
お客様の安全を守るためにも
作業ミスをしないように心がけております。
早く涼しくならないかな…

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◎普通のことを普通にやるのって…
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さて、今回うっすら愚痴というかなんというか…

久田がこの仕事を始める前は、
自動車雑誌でライター業に就かせていただいていたことは
ご存じの方も多いと思います。
この仕事、締め切り前は原稿用紙とにらめっこ。
そして、そのちょっと前は
筑波だ谷田部だ日光だ箱根だで、
撮影と試乗に忙殺される
というパターンが毎月繰り返されるのですが、
その隙間に、校了明け…
という少しだけ暇な時間が存在します。
(編集さんだけね。
 ライターは他の雑誌の仕事もしている人は
 暇な時期はありません。あったら廃業です)

この校了明けの時期には、
編集部やら、喫茶店やらに呼び出され、
呼び出し、“打ち合わせ”という作業に
時間を費やすことになります。
こんなクルマをここに持っていって、
こんな試乗と撮影をしたら面白いのではないか。
こんなテストをしたら面白いのではないか。
こんな比較をしたら面白いのではないか…
ということを話し合うのですね。

これはライターさんの
仕事のスタイルによって変わってくるのですが、
久田の場合、企画書の束を持って、
その打ち合わせに臨むことが多かったのです。

編集者は基本的にとてもとても頭がいいです。
いい学校を出て、卒論もなんか、
文学的なことをきっちり書き
(某氏は梶井基次郎だったらしい…
 俺、基次郎は読んだけどよくわからんかった…
 バカだし;;)
厳しい入社試験を突破し、
そして毎日厳しい先輩編集者と
怖い編集長に鍛え上げられているのです。
頭がよく、知識が豊富なことも当然と言った存在ですね。

その! 頭のいい編集者を納得させるために、
何が一番重要かというと…

まず、熱意です。
頭脳には気合で対抗するのです。

そして、事前の下取材です。
取材先に話を聞き、ある程度の写真を撮り、
場合によってはロケハンもしておきます。

“あー、ここまで取材が進んでるんだったら、
 この企画は滑らないだろうな、コイツも逃げないだろうな、
 俺が手回ししなくていいから楽そうじゃん!”
と、思わせたらしめたものです。
気合に比べるとかなり情けない狙いですが、
効果的なのは事実です…
そして、運良くその企画が通ってくれたら、
久田はその原稿を書く権利を同時にゲットし、
無事にお仕事が終われば
ギャラをいただけるという流れになります。

まぁ、時々話だけを聞いておいて、
それを自分の企画として会議に上げ、
別のライターにおろすというとんでもない輩もいますが…
忘れねーからなあのヤロー!

さて、打ち合わせに話を戻します。

このとき、企画書をふんふんと、
ツナサンドかなんか食いながら読んでる編集者が、
ときどき嫌な言葉を発したりします。
「この企画、まぁ、これでもいいんだけどさー、
 普通にやったら面白くないからさぁー、なんかひねってよ」
ならまだましな方。
ひどい場合は、
「普通にやったら面白くないから、
 芸能人の誰それ呼んで語らせよう」
とか、
「普通にやったら面白くないから
 アイドルに乗せてみよう」
とか言われることもありました。

久田はひねることを否定しているわけでも、
芸能人に語っていただくことも、
アイドルに乗ってもらうことも否定しているわけではないのです。

この、
“普通にやったら面白くない”
という言葉が引っかかるのですね。

例を大幅に変えますが、例えばお蕎麦。
きちんと挽いた粉をきちんとした職人が打って、
きちんと出汁(だし)を取ったつゆで食べて面白くないですか?
蕎麦の上にトマトやパクチーでも乗せれば満足しますか?
揚げたての天麩羅をグレービーソースで食べれば満足しますか?
(合いそうで怖い)

いや、普通にやりましょうよ。
もちろん、斬新な切り口の記事は面白いと思いますが、
普通を否定すればいいというものではないと思うのです。

では、とても頭の良いはずの編集者のなかには、
なぜこのような思考を持ってしまう方がいるのか…ですが、
久田は“慣れ”なのではないかと思います。
毎月雑誌を作っていると、
どうしても同じことの繰り返しに
感じてしまうのではないでしょうか。

さて、すっげーーーー長い前フリを終わらせます。

これ、チューニングにも言えることだと思うのです。
毎日毎日、マフラー交換して、車高調つけて、
アライメントとって、ブレーキパッド替えて、
オイルクーラーつけて…
と、同じことを繰り返し行なっていると、
変わったことをしたくなるのかもしれませんね。

とてつもない位置にオイルクーラーをつけてみたり、
常識はずれのサイズのタービンを付けたくなったり、
摩訶不思議なパーツを組み込んでみたくなるのかもしれません。

でも、それ、本当にいいのですか?

面白くないから…という理由でのパーツ選び、チューニングは
オーナーにとってよいことなのか?
これを考えると、
久田は当たり前のチューニングを
きちんと行うことが大事だと思わざるを得ません。
その範疇で、
そのオーナー様の使用条件にあったセッティングを施していく。
頭が固いのかもしれません、
古いのかもしれません。
でも、ずっとこのスタイルで
これからもチューニングを行っていきたいと思っています。

最後に、今回のメルマガは
雑誌編集者の方々を否定するものでは決してありません。
彼らを“頭が良い”といったことは皮肉でもなんでもなく、
事実です。
人間的に素晴らしい方もたくさんいます。
今、久田が生きていけるのも、
多くの雑誌関係者の方々のおかげだと思っております。
勉強することのなんと多かったことか。

とまぁ、このくらい書いときゃ殴られないだろー。

ということで、今回は変わった内容だけで失礼します。
エアコンもまた止まったし、
PCの前にいるの辛いんだもん;;

ということでまた次号で!!

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