2013-0822号 冷却水のお話
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「ボズレター2013-0822号 BOZZ LETTER Ver.2013-0822
発行日:2013.08.22.
ボズレター2013-0822
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2013年08月22日号
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皆さん、こんにちは!
お盆休みはいかがお過ごしでしたか?
のんびりと過ごされた方も、
大渋滞をものともせず、生まれ故郷へ、
観光地へと出張った方もいそうですね。
ともあれ、緊急ヘルプコールは無かったので
安心しているところです。
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┃目次
┃◎冷却水のお話
┃◎編集後記
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しかしまぁ、毎日飽きもせず暑いですね。
お盆中にちょっと仕事をしようとして
会社に来てみたところ、
当然誰もいなくて窓もシャッターも閉めっきり…
温度計はなんと42度を超えてました。
覚悟はしていたものの…
これは無理っ! と、仕事道具を抱えて
コメダコーヒーに逃げ込みました。
コンセントはあるし、
たっぷりアイスコーヒー500円も出てくるし、
お腹が空けばカツサンドも出てくるし…
あぁ、なんて天国…
ともあれ、もう少しです。
あとひと月足らずで、
この猛暑も去ることでしょう(ほんとか?)。
皆さん、それまで体調崩さずに頑張りましょうね。
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◎冷却水のお話
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さて、今回のお題ですが…
冷却水に関して書きたいと思います。
ごく一部のレアな車両にお乗りでない限り、
あなたのお車には冷却水が流れています。
エンジンの熱を奪い、
チンチンに熱くなった冷却水を、
ラジエターに通すことによって温度を下げ、
その冷えた冷却水でエンジンの熱を奪う…
ということを繰り返しながら走っているのですね。
また、その冷却水の持つ熱によって、
ヒーターから、温かい風を出して
車内を暖めるという副産物も得ています。
ちなみに、これは小耳に挟んだ事ですが、
今注目されているEV。
当然エンジンがないわけですから冷却水も流れていません。
てことは、ヒーターも電気で賄う以外ないのですが…
なんと、エアコンを使って車内を冷やすより、
ヒーターを使って暖めるほうが電気を食うのだそうです。
考えてみれば家のエアコンも暖房のほうが食いますね。
冷却水を使用するヒーター。
なんて素敵な副産物なんでしょうね。
今はいらんけど…
この冷却水ですが、
知っての通り単なる水ではありません。
昔は不凍液…なんて言い方もしましたが、
現在では
ロングライフクーラントと呼ばれるものが
ほぼ100%です。
ロングライフクーラントは、
エンジンの熱を奪うだけでなく、
冷却水経路のサビを長期間にわたって防ぐ
という効果もあります。
このサビを防ぐという効果は
とてもとても重要なことなんですね。
ラジエターも、エンジンも、
基本金属ですから錆びます。
あげくに常に水に接してますからねえ…
これは錆びますよ。
しかし、錆びてしまうと、
水の経路が詰まったりして、
オーバーヒートなどのエンジン不調に
ダイレクトにつながっていきます。
錆びやすいけど、錆びさせちゃいけないんです。
そこでロングライフクーラントの
防錆効果が大切なのですね。
この、神のような液体、ロングライフクーラントですが、
久田に言わせると、ちょっと名前がよろしくないのです。
昔の不凍液に比べればはるかの長寿命なのはわかります。
でも、ロングライフなんて名前にするから…
全然交換しない人が多いんですよっ!!!
ロングライフクーラントじゃなくて、
2年ライフクーラントって名前にしてくれりゃ
よかったんですよ!
ロングライフクーラントの寿命は約2年です。
さらに、走行距離が多かったり、
ハードな使用条件の人なら、
できれば1年くらいで交換して欲しいのです。
寿命を過ぎてもまだ使用すると…
当然サビが発生します。
一度発生したサビは水の流れに沿って
エンジン各部をめぐり…
いたるところをサビさせます。
こうなると、
もう手が付けられません。
水経路が詰まって
オーバーヒートしやすくなるばかりではなく、
ウォーターポンプに詰まって、
ポンプの回転のスムーズさを阻害します。
なんか、俺のクルマはファンベルト(?)が
よく切れるんだよなぁ…
なんて人は、
ウォーターポンプそのものがサビで詰まって
回転が重くなっている可能性もあります。
ロングライフクーラントは、
必ず車検ごとに交換してください。
サーキットガンガン行くような人は毎年交換してください。
でもね…このクーラント交換。
結構厄介なんですねえ。
基本的に、クーラントは
ラジエターの下部にあるドレンボルトを外して抜き、
ラジエターキャップを外してそこから注入するのですが…
考えてみれば当たり前ですが、
この方法をオイル交換と同じ感覚で行うと、
全クーラントの半分ほどしか抜けないのです。
では、どのようにするかというと…
クーラントを抜き、水を入れてエンジンを回し、
また抜いて水を入れてエンジンを回し…
ということを繰り返すのです。
最低でも3回はやりたいところですね。
さらに、クーラントは車内にある
ヒーターコアにも回っています。
これは、例えばインプレッサの場合、
インタークーラーを取り外して
ヒーターコアへのホースを外し、
そこに水道のホースをつないで洗浄する…
ということもしなければなりません。
てか、したいし。
とまぁ、このような作業を行い、
新品のロングライフクーラントを注入したあとは、
今度はエア抜きです。
水の経路に空気が混じっていると
オーバーヒートします。
ラジエターキャップを外して、
専用のタンクを取り付けた状態で
20~30分はアイドリングさせながらエアを抜きます。
結局2時間以上の作業になってしまいます。
手間取ると3時間かな。
ご自分で行うときは
上記の作業を入念に行ってくださいね。
水温よりも油温を気にする方が多いのですが…
油温よりも水温は大事です!!
絶対に忘れないでください。
また、現在、より放熱効果の高いクーラントも
数多く発売されています。
確かに放熱効果が高いことは
当社でも確認しているのですが…
ものによっては寿命がかなり短い、
凍結温度がマイナス10度とあまり低くない…
などのデメリットもあるようです。
現在、ボズスピードでは、
トタル社製のオートスープラと呼ばれるクーラントを
お薦めしております。
今までのクーラントに比べて、
強烈に腐食に強い特性を持つばかりでなく、
50%の比率で希釈した場合でも
凍結温度はマイナス37度と、
日本に住んでいる限り全く問題のないレベル。
おまけにウォーターポンプの抵抗を減らし、
パワーすら上がってしまうという、
いいことだらけのクーラントです。
希釈タイプですから、万が一の水漏れの際、
水道水を入れて帰ってこれるというメリットもありますね。
(原液タイプのスポーツクーラントはこれが出来ません、
もしくは推奨されません)
オートスープラへの交換費用は車種によりますが、
おおむね1.8~1.9万円ほどです。
ぜひともお試しくださいね。
また、クーラント交換の際には、
サーモスタットや、ラジエターキャップの点検もお忘れなく。
ラジエターキャップも消耗品ですからね。
圧に耐えられなくなるとオーバーヒートの原因になります。
これも気にされない人多いんですよねえ…
暑いよ熱いよと文句の言えないあなたの愛車です。
取り返しの付かない事になる前に
きちんと水回りのメンテナンスをしてあげてくださいね。
クーラント交換は基本いつでも受け付けておりますが、
書いたように時間のかかる作業です。
できたら3時前までには入庫してくださいね~~
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◎編集後記
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8月もあと僅かになりました。
熱中症に気をつけて、頑張っていきましょう!!
さて、今回のキーワードですが…
とんでもなく面白いアニメを見つけたですよ。
もう随分昔にNHKで放映されたものらしいのですが…
ということでキーワードは
“精霊の守り人、観ました”
にしましょう。
マジでお勧めですよ。
おばさんの用心棒の話です。
アジアの香りがいいですよ~
それではまた次号で!!
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