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Z34制作記「愛のむちむちVer.Ⅱ」-003 いよいよターボキットの組付けだ!

 さて、愛のむちむち3回目は、いよいよターボキットの取り付けです。Z34のエンジンルーム…見てるだけでめまいがします。もうね、お得なイメージのある幕の内弁当くらいミチミチに詰まってます。幕の内弁当だったら、おかずにならないカマボコと煮豆をサッと口に入れてしまえばスペースは出来上がるのですが…さすがにサージタンク食べちゃうわけにも行かないし…なんとか、無理やり詰め込むしかありませんね。

 また、キットを取り付ける際に、どうやって手を入れるかも問題です。まぁ、人様に比べて細い腕の僕ですから、比較的有利なのですが…(大嘘)色々情報を集めてみると、エンジンを降ろして取り付けるパターンと、ミッションを降ろして取り付けるパターンが一般的みたいです。エンジンを降ろしたほうが全てに関して楽ですが、ボディとの干渉も気になります。結局、ミッションだけを降ろして組み付ける方法を選びました。

 しかしまー、それでもえらい騒ぎでしたね。手が入らない、工具が入らない、パーツが入らないwww うーん、このままでは売上まで入らないで潰れてしまいます。工夫しながら何とか組んでいきます。特殊なドリルが必要だったり、かなりヘビーな作業ですね。

 特殊なドリル…ちょっと説明しておきますね。このキットを取り付ける際に、当然エキマニを交換することになるのですが、このエキマニを取り付けるためには、ヘッドに、新たにスタッドボルトを一本追加しなければならないんですね。エンジンを降ろしているなら、さほど問題にはならないのですが、車載ではかなり無理がある作業です。そこで、アングルドリルという、普段あまり使わないような工具を使います。まぁ、簡単にL字型になっているドリルと考えていただいていいです。これを使って、横から位置出しをしたポイントに穴を開け、タップでねじ山を切り、そこにスタッドボルトを埋め込むわけです。なんかも~、これだけで気が遠くなります。

 しかし、あんまりもたもたも出来ません。H氏がいつ何時、ヒップホップ風味のファッションでやってきて…「ヘイメーン! ずいぶん楽しそうにもたもたしてくれてるじゃないかYO!」と、言うかもしれないのです。いやいや、鬼軍曹みたいなファッションかもしれません。「What do you do for a living.ladies?」(お前たちの仕事はなんだ? お嬢様方?)なんてネイティブな英語で言われるかもしれないのです。早くやらねば…って、激しく嘘です。H氏はとても紳士です。いつもにこやかで、丁寧な方ですが…だからといって甘えるわけにはいきませんね。

 とにかく取り付けていきます。クリアランス全てがギリギリです。ボルト穴のガタを利用して、とにかく当たらない方向に振ります。あまりに近すぎる場所、それも発熱が予想される場所には熱対策を徹底的に施してゆきます。このあたり…一般的なターボキットの取り付けでも行うポイントですが、基本的にお客様に部品代は請求しません。これらの対策は取付費に含むというのが久田の基本的な考え方です。でも…高いと言われることも多いんですよね…

 キットには、ステアリングのユニバーサルジョイントがひとつ同梱されていました。これは、タービンなどの取り付けスペースを確保するために、ステアリングラックの位置をカラーを使って下げなければならないからなんですが…こいつが、後で厄介な問題のタネになるとは…なんとなく、固定方法がノーマルと違うので心の隅に引っかかってはいたのですけどね。

 それと失敗したのが、クラッチですね。せっかくミッション降ろしたんだから、ここで組んでおきゃあ良かったんだよな…でもね。まだ、この段階でも、疑り深い俺は、このエンジンがすぐに完璧に回るとは思ってなかったのです。てか、仕事なんだから、回すしかないのですが。色々な壁を乗り越えていかなきゃならないと予想していたもので…はい、トルクがどっかり増えますから今のうちにクラッチを…と、言い切れなかったですねえ。

 エキマニが何とか付けば、あとはしんどいとはいえ手順を踏んでいくだけ…なわけないですよね。パイピングが合いません。ふふん、こんなの想定内ですね。昔、20年以上昔。コスモのターボキットを取り付けようとしたら、ウエストゲートのパイプがズレまくりでつかなかったのです。メーカーに電話したら、「付けられないなら、付けなくていいよ」と言われましたねえ…(遠い目)。そういう時代が日本にもあったのです。こんなの普通です。切った張ったで直します。

 それらの作業をしている間に、ECUからデータを引っこ抜いてアメリカに送ります。今回のこのキットの特徴の一つに、ECUのデータ付きというところがあります。もちろん、ログは取らないといけないので、セッティング能力がないと無理なのですが…まず、ノーマルデータを送って、ベースデータを作ってもらうのですね。

 インタークーラーを取り付け、バンパーを加工します。これは普段の仕事と同じです。でも、ここって、意外にチューニング屋のセンスが出ますよね。綺麗なバンパー加工をしてあるクルマはかっこ良く見えますもん。当然、かっこ良くしたいので、丁寧に、最小限だけ削ります。それにしても、インタークーラー…重っ!! まぁ、巨大なので仕方ないかもしれませんが、メイドインジャパンなら、もう少し軽くできるんじゃないかなぁ。

 さてさて。すべてのパーツを取り付けて、ミッションを再び載せて、フロントパイプからマフラーを取り付けて、ポンプとインジェクターを替えます。暫定仕様のECUデータを放り込んで、さぁ、エンジン始動です。

 あ…普通にかかっちゃいましたね。うーーん、いい音。このマフラーかなりイケてます。アイドルアップ働いてる時なんか、すでに爆音です。あまりにイケてるので、隣のおばさんにぶん殴られそうです。どうしよう…

 ええい! それは後で考えるとして、とにかく慣らしです。リフト上で回して…そろそろと周りを走り。点検を繰り返しながらだんだん距離を伸ばしていきます。おぉ、普通だァ。すっげーー、普通。これなら、もうH氏に渡して慣らしをしていただいても大丈夫そうです。

 ぜったーーーいに、ブーストかけないでくださいね。と言って、H氏に渡します。なんとなく、いつもそこにいたZがいないと寂しいです。まぁ、急に戻ってきたら、脂汗全開ですが…

 数日後…無事に慣らしを終えて戻ってきたZに対するH氏のコメントが俺を悩ませます。「エンジンは普通なんですが、ハンドリングが変です」え…「なんか、ぐにゃぐにゃしてて、遊びが大きいんです」 すぐにアライメントとタイヤチェックします。無問題です。自分で乗ってみます。あ…これか。確かに遊びがでかい。ちょっと昔のボール・ナット式のステアリングみたいです。あーーーー!! あのジョイントかーーー!

「スポーツカーとしては、ここは譲れません」H氏が言います。まぁ、それはそうですが…ステアリングのユニバーサルジョイントなんて、簡単には作れませんよお??? H氏も、色々調べて下さいました。ジョイントメーカーのサイトを調べてくださったり。ありがとうございます。俺も色々と探ります。某ショップでリフトアップされてるR32GTRみたら、そのユニバーサルを測ってみたり…金属加工の専門家である群馬の某N社(バレバレ)に、単品で作れないか聞いてみたり…

 でも、コストがあまりに掛かったり、現実的ではない方法は選べません…かと言って、ラックの位置を戻したら、タービン入らないしっ!! 解決は無理かもしれません…無理ですと言いたいです…毎日毎日、そればかり考えます。運転している時も、お風呂に入ってる時も、トイレで座っている時も、トマトソースのパスタにツナを入れようか、ホタテを入れようか悩んでいる時も、ユニバーサルのことが頭から離れません。(最後のほう嘘臭い?)

 セッティングという大仕事が待っているのに、その前にこんな山場が来るとは…以下次号です。

 

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