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2012-1220号 ラジエターについてのお話

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「ボズレター2012-1220号 BOZZ LETTER Ver.2012-1220

発行日:2012.12.20.

ボズレター2012-1220号

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ランエボとインプレッサのチューニングとトラブル解決なら!
BOZZSPEED/ボズスピードのメールマガジン=ボズレター
2012年12月20日号
ウエブサイト https://www.bozz.co.jp/
お問い合わせ info@bozz.co.jp または 048-952-8586

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┃目次
┃◎いいラジエターってどんなラジエター?
┃◎編集後記
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朝、エンジンを始動してすぐに水温と油温をチェックします。

まぁ、これは久田の習慣みたいなものなのですが…
ちなみに今朝は水温3度、油温0度でした。
一晩ほったらかしにしてあるのですから、ほぼ同じデータになるはずですね。

外気温とほとんど同じであれば、
0度近辺のセンサーの精度は出ているということになると考えています。

よく、油温が120度を超えたとか、水温が80何度で…
なんて話を久田もしますし、お客様からも聞きます。
でも、それって、ほんとうに正しいのかな…?
と考えてしまう疑り深い俺なのです。

A/F計を使ってセッティングするときも、
可能ならば2つのメーターで見ます。
万が一にもメーターが狂っていた…ではすみませんからね。

こんな疑り深さ、大事だと思っています。

お客様が安心して車に乗れるように、疑えるところはどんどん疑う。
これもチューニング屋の仕事のひとつなのです。

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◎いいラジエターってどんなラジエター?
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さて! 今回のお題ですが、ラジエターに関して話してみることにしましょう。

オイルクーラーに比べて、少し地味…な存在のラジエターですが、
どちらが大切かと言われたら、これはもう100%ラジエターです。

オイルクーラーはなくても車は走ります。
しかし、ラジエターがなければ水冷エンジンは絶対に走れないのですね。

さらに具体的に言うと、オイルクーラーがトラブルを起こしても、クルマはすぐには壊れません。
油温にさえ気をつけていればそのまま使うことすら出来ます。
でも、ラジエターがトラブったら…そして水温が上がり過ぎたら…エンジンは一発でオシャカです。

その、大切な水温管理のために、ラジエターのメンテナンスを行ったり、
場合によってはラジエターを交換したりします。

多くのチューニングパーツメーカーからもラジエターが発売されていますね。

大切なモノですから、良い物を選びたいところなのですが…
では、良いラジエターとは、一体何でしょう?

冷えるもの? 正解ですね。
では、どんなラジエターが冷えるのですか?
…これは、ちょっと難しい話になります。

CP9Aランサーがデビューしたての頃、
RSという競技車両ベースに、2つのラジエター品番が存在することが話題になりました。

エアコン付きと、エアコン無し。

この違いでラジエターが違っていたのですね。
ここで流れた噂が…
「RSのエアコン付きのラジエターがいいらしい。
エアコン付きはコンデンサーが存在するから、
風が抜けにくくてラジエターが冷えない。
そこで放熱量の多いラジエターにしてカバーしているらしい。
だから、エアコン無しの車両にエアコン付きのラジエターを付ければ
もっともっと冷えるようになる」

なんて噂が広まったのです。

もちろん、これは何の根拠もないデタラメだったのですが…
この2つのラジエターは放熱量は全く同じだったのですね。

では、なぜ品番が違っていたのでしょう?

正解は、エアコン無しの車両用のラジエターは、
流れる空気の速度が早い場合に最大の効率になるように。

逆にエアコン付きの車両用のラジエターは、
それよりもゆっくり風が流れるときに最大効率になるように作られていたのですね。

と、いうことは…根拠のない噂に踊らされて、
エアコンのない競技車両にエアコン付きのラジエターを装着し、
全開でサーキット、ラリー…はい、冷却効率落ちまくりですね。

話がちょっと難しくなってしまいましたが…
何が言いたいのかというと…ラジエターの良し悪しは、
冷えるか冷えないかという単純な二元論で語ることは出来ないということなのです。

では、何をもって良いラジエターとするか?

結局、良いラジエターというものは、
自分が最も大切だと思えるシチュエーションでよく冷えるかどうかなのです。

仮に、渋滞を走ることが大部分の、都内の営業用の車両があったとします。
ならば、空気の流れが良くない時に最大の効率を持つラジエターがいいでしょう。

逆に最高速を争う車両ならば、
とんでもない速度で風が流れるときに一番冷えるラジエターがいいですね。

はい、ここからが結論です。ボズスピードにいらっしゃるお客様は、
スポーツ走行を楽しむ方が多いです。
そんな方にピッタリのラジエターは、
サーキットや高速道路で一番冷えるラジエターなのです。

逆に、渋滞路をノロノロと走っていると、水温が上がり気味になるラジエターもあります。
しかし、そんなラジエターでも、サーキットに行ったらガンガンに冷えてくれる。
ならばそれはいいラジエターです。

もちろん、渋滞路で上がり気味…はいいのですが、上がってしまう…これはお話になりませんが…

そんな場合でも、ファンを工夫する、
導風板を工夫する、クーラントにこだわるなどで、
水温を下げる努力はできます。

久田にどんどんリクエストしてみてください。
必ず答えが見つかるはずです。

蛇足ですが、もう一度言います。

お使いになっているラジエター。
純正でも、社外でもいいです。
そのラジエターの評価を、ノロノロのストリートだけで下さないでくださいね。

ラジエターには向いているシチュエーションというものがあるのですから。

もちろん、ノロノロでも、全開でも、
両方ばっちり冷えるのがベストなのですけどね。

ちなみに、久田の経験では…
アフターマーケットのラジエターのメーカー様は、
自社のラジエターの性能チェックをほとんどサーキットでしています。

もちろんストリートでもテストはするでしょうが…
比重は全開走行よりが多いです。これを覚えておいてくださいね。

今回はちょっと難しい話になってしまいました。

わかりにくい部分、説明が足りない部分がありましたら、
ガンガン久田にプッシュしてください。
メールでも電話でも、直接でもいいですよ。
しっかりと説明させて頂きます~~

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◎編集後記
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先日、とある焼き鳥屋さんで軽く感動してきました。

焼きあがった焼き鳥に、オヤジさんがハサミを入れているのです。
何をしているのかな~と見ていたら…
肉の端の焦げた部分を切って落としてました。

う~~ん、細かいなぁ。

こんな細かい仕事をしてくれるオヤジの焼く鶏肉は絶品の味わいでした。
俺も見習わなきゃいけないですね。
細かいところをきっちりと仕上げる…
うちの作るクルマもたくさんの人にうまいと言ってもらえるように頑張ります。

さぁ! 今年もあと10日!
気合入れてラストスパートかけていきますよ!!

そんな今回のキーワードは、

“たまひもって、何?”

です。わけわからないでしょうねえ…
久田に言えばわかります。
ビール飲みたくなったって知らなけどなっ!

いつものようにリキモリオイル10%オフです~~♪

ではまた次号で! 

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