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2020-0705号 締め付けトルクのお話

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ボズレター2020-0705号 BOZZ LETTER Ver.2020-0705

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2020年07月05日号
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皆さん、こんばんは!

残念なことですが、どんどんコロナの感染が広まってますね…
特に“夜の街”での感染が多いとのこと。
ご存知のように、久田も宴会大好き…な人間ですので、
今は我慢しろと言われても
ついついでかけたくなるお気持ちはよく分かるのですが…
本当に今は我慢のしどころかもしれません。
あくまでも素人考えで発言させていただきますが…
オープンエアの…たとえばビアガーデン的な飲みはどうなのでしょうね?
席数を減らして、距離を十分にとってのビアガーデンなら
多少は危険度も下がると思うのですが…

さらに素人考えで発言を続けます。

三郷をモデルケースで考えてみたのですが、
三郷市役所にはなかなか広い駐車場があります。
あの駐車場を、土日の夜に縁日的に開放するとかどうでしょう?
希望をする飲食店の出店を作り、簡単な椅子とテーブルで、
距離を十分にとって星空宴会…なんか楽しそうに思うのですが。
駅からはタクシーを使い、さらに帰りもタクシーなら、
タクシー会社の売上にもなります。
多少なりとも経済も回りますし、久田を含めた飲兵衛も喜びそうな…
って、ちょっと考えてみれば、食中毒の問題はどうするんだとか、
お祭りそのものを自粛しているのに、縁日などけしからんとか、
この場合の税率は店内飲食になるのか、
持ち帰りになるのか曖昧でめんどくさいとか、
飲酒運転するやつ出てくんじゃね?とか、
場所の管理は時間外労働で市役所の職員になるのかどうなんだ?とか、
ぱっと思いつくだけでも色々問題あります。
そもそも、それがクラスターになったら責任者のクビが飛ぶわなぁ…

でも、本当に飲食の方々はきついと思います。
こうだからだめ、ああだからだめ…ではなく、
どうやったらみんなの仕事が続けられるのかを全員で考えていきたいですね。
久田ももちっとまともなアイデアも考えてみます…バカですみません。

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◎締め付けトルクのお話
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さて!!

今回のお題ですが、
先日から作業中のS田さんのフォレスターのお話からしたいと思います。
S田さんのフォレスターはSG9というモデルで、
ぶっちゃけ、GDBのシャシーに2.5リッターのターボエンジンを載せ、
そこにSUV的なボディを被せた…ようなクルマです。
想像しただけでも、
かなり元気に走るスポーティなクルマだということがわかりますね。
この車両のブレーキは、インプレッサと同じブレンボです。
加速も減速も装備にはぬかりなし…というところでしょうか。

現在この車両のブレーキのメンテと、
サスペンションの交換をしているのですが…
まず、サスのボルトが緩まない…1メーターくらいのハンドルに、
同じくらいの長さの鉄パイプをかまして体重かけて緩めようとしても緩みません。
なんかもう、溶接でもしてあんじゃね? と思うほどの硬さです。
まぁ、結局、あの手この手で緩めることができましたが、
ボルトとナットは完全に逝ってます。
伸びてしまってますね、これは。
古いからとか、一度も外してないから…の硬さではないです。
完全に前に締めた人間のミスでしょう。
いや、これはミスって言わないか。
前に締めた人間が適当だったのでしょう。

続いてブレンボキャリパーの取り外しですが、これまた緩みません。
普通、ボルトは一度緩んでしまえばあとは指で回るのが普通です。
多少硬かったとしても、
ソケットレンチにスピナーという指で回すための工具を取り付ければ
回ることがほとんどです。
しかし、この車両の場合、最後の最後まで、
長めのハンドルでフルパワーをかけないと回りませんでした。
そして出てきたボルトは…先端部はネジ山ではなく、アルミの棒…
ブレンボキャリパーのネジ部を、ごっそりと持ってきていたのです。
当然、本来はネジ山があるはずのキャリパーのボルト穴は、
スムーズな穴になってました…
また、リアキャリパーを固定しているボルトは、2本が見事に折れました。

はい、完全に締めすぎです。
オーバートルクで締めてしまって、ネジ山そのものを破壊してしまったのですね。
ブレーキ周りをしっかりと締めたい気持ちは痛いほどわかります。
しかし、これでは逆に危険です。

S田さんのブレンボは、ボーリング屋さんに入院中。
アルミの穴を埋めてもらって、
新しいネジ山を作成してもらう事になっております。
本来ならキャリパー交換が望ましいのですが、
さすがに30万出せとは言いづらいですよね…
ちなみに、ブレンボキャリパーのネジ山破壊は時々起きるトラブルです。
きちんと直すことができますので、
同様のトラブルで悩んでいらっしゃる方は久田に相談してください。

ボルトナットの締め過ぎはよく見かけます。
サス、ブレーキ以外でありがちなのは…マフラーのフランジ部ですね。
マフラー交換はご自分で行う方も多いので、
自動的に締め過ぎをよく見かけるのかもしれません。
ボルトナット2組で対角を締める小判型のフランジの場合、
排気漏れを防ぎたいという気持ちと、緩んで欲しくないという気持ちで、
ギュウギュウに締めたくなるのでしょうが…
はい、これ逆に排気漏れを起こしやすくなります。

フランジを方角で表しますと、南北にボルトナットがあるとすると、
東西の位置で排気が漏れているときは、
締めすぎによってフランジが歪んでしまったことが原因のことが多いです。
特にチタンのマフラーフランジはとても歪みやすいので注意してください。
軽く…キュッと締めるくらいの気持ちでもいいかもしれません。
マフラーフランジの歪みは、自分でも簡単に調べることができます。
必要なものはグリス。そしてガラス板。これだけ。
フランジにグリスを塗り、ガラスをペタっと貼り付けてみると…
歪んだフランジの場合、
ガラス面に密着しない部分をはっきりと見て取ることができます。
この方法は手軽で、かなり精度も高い方法なので、
ご自分でマフラーを交換したいと思っている方は
試してみるのもいいかもしれませんね。

最近、とてつもなく長いラチェットハンドルやメガネレンチが多くなりました。
これらは楽に硬いボルトナットを緩めることができるなど、
作業性を大きく向上させてくれますが…
同時に締めすぎの危険性も高めてしまいます。
ご自分で作業をするなら…
ぜひ基本的な長さのメガネレンチを手に入れてください。
決して高価なものでなくてもよいのです。
そして、10ミリ用の柄の長さ、17ミリの柄の長さなど、
ボルトナットのサイズによるハンドル長の違いを感覚的に覚えると良いでしょう。
そして、ラチェットハンドルや、長いメガネを持って締め付けるときは、
その長さに持ち替えて締めると…
そこそこ正しいトルクで締め付けることができるようになると思います。

って、まぁ…久田も仕事ですので…なるべくご自分でやらずに、
ウチに持ち込んでくださいな。
心を込めて正しいトルクでボルトナットを締めさせていただきます。

さて、今週もなんとか終わりました。
そして例によって明日も出社決定です…あぁ、ありがたい…
留守電は入れっぱにしますけどね…

さて、健康に気をつけて、もう少し頑張りたいと思います。
みなさんも気をつけてくださいね!

それではまた次号で!

あ! 7月19日のアムクレイド走行会。
まだ少し枠があります。
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