2020-0426号 マニュアルミッションのお話
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ボズレター2020-0426号 BOZZ LETTER Ver.2020-0426
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2020年04月26日号
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皆さん。こんにちは!
久田は今日も元気です。
毎日、熱を測り、嗅覚、味覚のチェックをしてから
出勤しておりますが…
単に朝のコーヒー飲んで、
朝ごはん食べてきてるだけだろというツッコミは無しで。
相変わらずコロナウィルスは猛威をふるっておりますが…
なんの科学的、医学的な根拠なしに意見を述べたいと思います。
いつかきっと、この病気は終息に向かうと思うのです。
もちろん、完全に無くなることはないでしょうが、
治療法や予防法もきっと確立してくると信じております。
こんな状況のときに、一番してはいけないのは…
“どーせみんなうつるんじゃね?”とか、
“世界終わったから好きなことしよう”的な考え方でしょう。
自棄になってどうする…
ウィルスと人間の根比べのように感じています。
接触を最小限にして、拡散を少しでも食い止めましょう。
人間は弱いものです。
自分に都合の良い情報を真実だと思い込みたくなるものだと思います。
ネットの記事を読んでいると…
自主規制を“ばかじゃん?”などと評する著名人(?)も見かけます。
下手に名前が売れている人の意見ですので、
信じたくなってしまうのでしょう。
そのほうが楽だから。
もっとも、そんな意見を掲載する側にも問題があると思うのですが…
では、お前に何ができるのだ?
と言われると恥ずかしいレベルのことしか出来ないのですが…
ボズスピードがお貸しする代車に関しては、
人間の手が触れる部分は除菌シートでの減菌を行っております。
また、お預かりした車両の納車の際にも、
ご希望の方には同様の作業を行います。
ただ、アルコールを使った除菌シートですので、
革巻きのステアリングなどに影響が出ないともいい切れません。
キーやスイッチ類はさほど影響は出ないと思うのですが…
ともあれ、ご希望の方は遠慮なくおっしゃってください。
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◎マニュアルミッションのお話
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さて、今回のお題ですが…
マニュアルミッションのお話を少しします。
ボズのお客様の場合、MTの方が9割位…
世の中の一般的な車両はほぼATになったというのに、
いまだにMTが主流です。
まぁ、スポーツ走行を考えるならば、
自然にそうなってしまうのかもしれませんね。
ただ、初っ端から話を横道にずらしてしまうと…
例の“走る人柱”N間さんは、GDAのATにお乗りです。
サーキットのラップタイムもなかなかですし、
通勤用として使いながら時々スポーツ走行を楽しむというパターンなら、
とても良い選択肢のように思います。
メンテナンスの後などにN間さんのGDAを時々試乗しますが、
これがまたいいクルマ。
速いし楽だし…先日EVCを取り付け、さらに過激になりました。
また、これまた例の“頼れる助っ人”T氏は、
以前エボのGT-Aにお乗りでした。
アムクレイド走行会のときに隣に乗せてもらいましたが…
エビス東の最終コーナーの進入では、
久田の理解を超えるような速さを見せてくれました。
同じことをやれと言われてもちょっと無理…
ATでも、乗り手によっては恐ろしく速くなるという良い証明ですね。
また、エボ10のSSTは、久田も以前所有しておりましたが、
タービン交換などの大幅なパワーアップには向きませんが、
ブーストアップ程度でサーキットを走ろうと考えるならばとても良い選択です。
フルブレーキングしながらのシフトダウンは、
もはや神の領域です。
これマジで。
とまぁ、ATオシのような話から始まりましたが、
今回はマニュアルミッションの話です。
ATに比べて面倒ではあるけれど、
自由自在に操れる魅力があるMTですが…
逆に言うと、
テクニックなくしてその性能をフルに発揮することは難しいものです。
まぁ、そのあたりが面白さなのですが。
で、今回のお題なのですが、期待に反してしまうかもしれませんが、
マニュアルミッションの上手な使いこなし方…ではないのです。
お題はコレです…いかにマニュアルミッションを壊さないで乗るか。
ATの場合、機械が操作しますので、
“無茶な操作”というものはほぼありえません。
マニュアルモードの装備されているAT車であっても、
いくらスイッチを入れようが、パドルを操作しようが、
“この速度から2速にシフトダウンは出来ねーんだよ”
と機械が判断すればシフトダウンは行われません。
しかし、マニュアルミッションの場合は、
かなり強引なことまで出来てしまうのです。
代表的なところでは、無茶なシフトダウン。
そして速すぎるシフトワーク。
冷えている状態での無理やりシフト…といったところでしょうか。
機械的に傷むことを覚悟の上でシフトロックを使って
ドリフト状態に持ち込む…というシチュエーションもありますね。
シフトロックがなんだかわからない方のために簡単に説明しますと…
通常、ブレーキングしながらシフトダウンしていく場合は、
ヒールアンドトゥを使いながらギアを落としていきます。
つま先でブレーキを踏みながら、
かかとでアクセルペダルをあおることによって
エンジン回転を上げ、
3速から2速に落としたときにショックを低減させるというテクニックです。
同じ速度で走っていたなら、
3速よりも2速のほうがエンジン回転数は高くなりますね?
その差を人間が補正してやるという考えです。
しかし、シフトロックの場合は、あえて回転数を上げずに、
2速に入れてクラッチを離したときに
強力なエンジンブレーキを生み出させるのです。
FRの場合(というか、シフトロックはリア駆動のクルマしか使いませんね)、
サイドブレーキを引いたのと同じような効果を生み出させるのです。
そしてドリフト状態に持ち込むわけですね。
この技は、当然、ギアにも、クラッチにも、
そしてエンジンにも凄まじい負担をかけます。
シフトロックを多用して
“ミッション(あるいはエンジンやクラッチ)が壊れちゃった…”
というのはクルマにものすごく失礼な行為です。
「ミッション壊しちゃった」が正しいですね。
もちろん、ラリーに出ていた頃は久田もシフトロックを使いましたし、
“クラッチ蹴り”というさらに荒っぽいこともしました。
(クラッチ蹴りに関してはいつか説明します)
競技の場合は壊すことを覚悟の上で行うこともある…というこですね。
さて、先程言った強引な操作ですが、無茶なシフトダウンは、
シフトロックと近い行為です。
まだ速度が速すぎるのにも関わらず下のギアに入れてしまうなどですね。
また、速すぎるシフトは、シンクロメッシュが同調する時間を与えずに、
鬼のようなスピードでシフトアップするような行為です。
サーキットでのバトルがみられるDVDやネット動画をみてみますと、
プロドライバーがコレをやります。
もちろん、彼らは素晴らしい技術を持っている上、
速く走ることが仕事ですからできるのです。
コレは久田の推測ですが、
プロドライバーも自分の車でのんびり走っているときには
あのシフト操作はしないと思います。
いつか壊しますから。
そんな動画を見て、真似したいのはよく分かるのですが…
必ずミッションは痛みます。
ミッションの修理代高いですよ??
同様に、ミッションオイルが冷えているときに
無理やり入れるのも良くありません。
久田は冷えているときは丁寧に丁寧に…
1速から2速に入れるのに3~4秒かけるくらいの気持ちで操作しています。
ミッション壊したくないのだもの。
さて、こんな操作を繰り返してしまったために。
あるいは中古車を購入したら最初から…
いくら丁寧に操作しようとしても特定のギアに入れるときに
“ガリッ!”と嫌な音がするミッションがあります。
こんなクルマに乗っている方は、今すぐに久田に相談してください。
音がしはじめたばかりならば
シンクロの交換だけで済むかもしれませんが…
そのまま乗っていると、ギアを傷めて修理代が悲しいレベルになります。
オイルを交換することによって改善されることもありますが…
9割はミッション分解が必要な状況になっているはずです。
ともあれ、ミッションは丁寧に扱うこと…コレに尽きます。
無駄な出費を避けるためにも、
そっとそっと…特に冷えているときは
赤ちゃんを扱うくらいの気持ちで接すると良いかもしれませんね。
再度言いますが、すでにギア鳴りしている方はすぐに相談に来て下さい。
乗り続けるとどんどん痛みます。
そして修理代がどんどん高くなっていきますからね!
さて、今回は少し長文になってしまいました。
暇つぶしに読んでいただけたならば幸いです。
それでは皆さん、手洗い、うがい、3密避けて…
なんとかこの局面を乗り切りましょう。
それではまた次号で!!
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