2019-0106号 異音のお話…の続き
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2019年01月06日号
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皆さん、こんばんは!
ボズスピードの営業は9日からとなりますが…
それよりちょっとだけ早くメルマガをお届けします。
1月は冬季休業、オートサロンと続きますので、
営業日がかなり少なくなってしまうのです。
かなりのハードスケジュールが予想されますので…
今のうちにサクッとメルマガお届けしてしまおうという魂胆なのですが…
んじゃ、前倒しで仕事始めりゃいいじゃんというツッコミはナシで…
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◎異音のお話…の続き
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昨年のメルマガに書きました異音の件で、
“ノッキングのカリカリ音”の話を書きましたが、
「そんなもん聴いたこともないし、想像もできない。
どーやってその音が出てるのか知ればいいのか?」
という質問を頂きました。
確かに、かすかな音のほうが多いですし、
盛大にノック音が出たときには、
もうエンジンブローということも多いのです。
何らかの方法で、はっきりと聴き取れるようになりたいものですが…
人間の脳というものは、
一度経験したことに関しては
どうやら認知度が上がるように出来ているらしいです。
(詳しくは脳科学の偉い先生にでも聞いてください)
若いメカニックさんと一緒にエンジンセッティングをしているときに、
久田は確かにノック音を聴き取れるのですが、
その若いメカさんはどうしても聴き取れないようなのです。
これは彼の聴力が悪いわけではなく、
過去にその音を聴いたことがないために、
機械音やら、ロードノイズやら、排気音などに混じって
聴こえてくるその音を
独立して認知ことが出来ないことが理由のなのだと思います。
いつ誰が走らせても、必ずノック音が出るような試験車を用意して、
それを聴いて慣れてもらうことが一番なのですが…
そんな、バカスカエンジンがぶっ壊れそうな車両など
用意できるわけもありません。
まぁ、古いNAの車両で、デスビを使って点火しているような車両ならば、
デスビを回して点火時期をエイヤッ!
と早めてしまえばガリガリいいそうですけどね…
そんな事するのヤダ。
それに、その車両をすべてのボズのお客様に運転してもらうことも無理ですね…
さて、このノック音、どうやって認知できるようにするべきでしょうか…
それではまず、どんなときにノッキングが発生しやすいか…
を考えてみましょう。
まず、点火時期の早すぎ。
エンジン内部、燃焼室の汚れ等によってヒートスポットが出来てしまい、
それが原因での早期着火。
圧縮比の高すぎ。
燃料のオクタン価の低すぎ。
燃料に対して、空気が入りすぎている。
空気に対して、燃料が少なすぎる。
他にもいろいろな理由がありますが、
だいたいこのくらいを覚えておけば良いと思います。
このうち、点火時期の早すぎは、
エンジンのセッティングをした人間のミスと考えられますので、
エンジンセッティングを行う人間、
お店をきちんと選べばあまり心配はないでしょう。
ヒートスポットに関しては、
最近の車両ではよほど走行距離が過多でない限り発生しないと考えます。
圧縮比の高すぎ…これもエンジンを組んだ人間の問題ですね。
自然と発生する原因ではないです。
燃料のオクタン価は、間違えてレギュラーガスを、
ハイオク仕様の、
それもチューニングカーに入れたのではなければ起こりにくいです。
さて、残る原因は…ガスが薄い状態。
これはいろいろな原因で発生しますし、よくあることなのです。
エンジンセッティングのミス。
エアクリーナーを交換したことによるエアフローメーターの誤作動。
エアフロから、タービンまでの
サクション系パイプの亀裂、破損によるエア吸い。
単純にエアフローメーターの故障。
燃料ポンプの故障、劣化。
フューエルレギュレーターの故障による燃圧の低下。
インジェクターの故障。
ブースト圧の上げすぎ。
古めのターボカーでマフラー交換などをした場合に起きる
ブーストのせり上がり。
燃料パイプの潰れなどによる噴射される燃料の不足。
どれもこれも、いつ起きてもおかしくないトラブルですし、
ドカンと来る場合もあれば、じわじわ進行して、
徐々にノックが起き始めるということもあります。
前にも書きましたが、非常に危険な状態です。
この危険な状態はエンジンにどんどんストレスを掛け、
最終的にはエンジンブローとなることもよくあることなのです。
さて困った、聴き分けられない音だけを頼りに、
これらのトラブルをすばやく察知…って、こんなの無理じゃんね。
と、いうことで…ノッキング音が発生した場合にすばやく聞き取れるように、
HKS製のAFノックアンプという便利な道具を使います。
これはとてもスグレモノで、
ノック音の特定周波数だけを増幅して
ヘッドフォンで聴くことが出来るというものです。
ノックアンプつけて、ヘッドフォンしていつも運転していれば安心…
って、なこと出来るわけもないですねっ!
セッティングに使うには有効ですが、
そんな事して一般道走ってたらおまわりさんに捕まるかも…
ということで、聴けないなら見ればいいのです。
燃料の濃い、薄いは、AF計を使えば知ることが出来ます。
予め、好調なときのAFを知っておけば、
その値からズレが生じてきたら、あ、これは危ないな…
と、上記のトラブルやセッティングミスを知ることが出来るのですね。
AF計もいまではずいぶん安くなりました。
3万円以下で購入できるものもあります。
エンジンを壊す前に、装着を考えてみるのも良いと思いますよ?
詳しくは久田に相談してくださいね。
さーーて、冬季休業中とは言え、
やることはたくさんあります。
車検の有効期限が明後日だったと言って先程入庫された方もいましたしね…
本年もがんばります。
よろしくお願いいたします!!
それではまた次号で!!
あ!! 11日はオートサロンのため休業となります。
休んでばっかでごめんなさい!!
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