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2021-0718号 キャスター角って何?のお話/ラジエターのお話/スバル車のぐにゃぐにゃシフトのお話

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ボズレター2021-0718号 BOZZ LETTER Ver.2021-0718

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2021年07月18日号
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みなさん、こんにちは!

さぁ、いよいよやってきました、ボズスピード名物(?)、夏!!
うちの夏は暑いですよぉ…気温40度近いときに、店内から炎天下の外に出たら、”あ、涼しい“ と感じるくらいです。何しろ、建物のルーフは鉄板ですから…まぁ、オーブンの中にいるようなものですね。ホントのオーブンみたいに、しばらく入れておいたら無駄な脂が落ちて久田もスマートになればいいのになぁ…って、夏は体力キープのためにワシャワシャ食べてますので、全然痩せません…くそ。

いよいよオリンピックも始まりますが、ウガンダの選手が「日本で働きたい」といって逃げてしまったり、コカイン決めたオリンピック関係者が3人六本木で逮捕されたり…すでにいろいろありますねえ。これからもっともっと増えると思いますが…5年間頑張ってきたアスリートたちのことを思うと、活躍の場を作ってあげるべきだとは思います。あまりひどいことが起きませんように…

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◎キャスター角って何?のお話
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さて、今回は早めにクルマの話に入ります。ひとつめはキャスター角って何? ですね。

キャスター角とは、サスペンションの取付角度のうち、真横から見たときのサスの角度です。わかりやすい例をあげると、バイクのフロントフォークは、必ず傾いてついてますね。ハンドルポストよりも、フロントタイヤの中心は必ず前にあるはずです。あれがキャスター角です。まぁ、似たようなものとして、トレールという要素もあるのですが、この際無視しましょう。
このキャスター角を寝かせていくと(フロントタイヤをどんどん前に持っていくと)、一般的には直進安定性が向上すると言われています。久田の大好きなアメリカンニューシネマの時代に、“イージーライダー” という映画がありました。ピーター・フォンダとデニス・ホッパー主演。ジャック・ニコルソンも出ちゃってるよどうしよう…という映画です。“チョッパー” という、フロントフォークを長く伸ばしたバイクに乗って、アメリカ大陸を旅する…という内容です。ちょっと画像検索でもしてみてください。
はい、このチョッパーは、キャスター角をうんと寝かせた状態を作り出します。延々と広大な大地を走るのに向いているのかもしれませんね。直進安定性が向上すると言われていますし。

一般的な4輪用の車高調整式サスペンションの場合、ノーマルでもできるトー調整の他、キャンバー角を調整できるものも多いです。皆さんも御存知の、ピロアッパーマウント部にある長穴でスライドさせられる部分を使って、サスの取付角度を変え、キャンバー角を調整するわけですね。また、エボ、インプのように、純正状態でもナックル取付部のボルトが偏心ボルトになっており、ざっくりとしたキャンバー調整ができる場合もあります。

ところが、このキャスター角に関しては、なかなか調整が難しい…一部のメーカーから、ピロアッパー部を前後にスライドさせられ、キャスターを調整できるものもありました(あります?)が、あまり一般的ではありません。

話は少しそれますが…キャスターに関しては、寝かせれば直進安定性が向上する…ところまではご存じの方も多いのですが…実はキャンバー角とも密接な関係があります。タイヤ的な形のもの…まぁ、クッキーの缶の蓋でも、せんべいでも、今川焼きでもなんでもいいです。それを二本の指で挟んで、真上からステアリングを切るように左右に動かしてみてください。普通にクルマのフロントタイヤのように角度が付きますね。
では、その二本の指を、だんだん斜めにしていってみましょう。そう、ピーター・フォンダの乗っていたチョッパーのように斜めにしてハンドルを切る行為をしてみると…はい、わかりましたか? ステアリングを切ると、キャンバー角が増えるということに気づくと思います。

キャンバー角は、大きめにつけることによってコーナリング時に車体がロールしてもタイヤの接地面積を有効に使うことが出来ますが…同時に、直進状態では接地面積が減ります。ブレーキの面、トラクションの面でのデメリットも発生してしまうことがあるのです。しかし、キャスター角を有効に使うことが出来たら…直進時でも、コーナリング時でもタイヤの性能をより引き出すことが可能になるかもしれないのです。(てか、実例はあるのだけど、他店の車両のセッティングを手伝ったときなので書けないです)

なぜ、こんなことを長々と書いたかと言うと…もうじき届くであろうGRヤリス用のHKSさんのサスペンションは、キャスターの調整が可能なのです。また、このシステムは、今後、他車種にも広がっていく可能性もあります。きっちりとデータを取って、お客様にフィードバックできるように努力致します。楽しみにしておいてくださいね。

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◎ラジエターのお話
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2つ目のネタはラジエターです。やはりこの暑さがこたえているのか…このところラジエターのトラブルが多いです。コアそのものからクーラントが漏れてしまっているのはもちろんのこと、微妙に水温が高め…点検しても何も出てこない…もう20年も使ったラジエターだし、この際交換してみるか…おぉ、水温下がった! なんて例も最近ありました。

見た目は何も問題ないように感じても、フィンの潰れが多かったり、内部で詰まりが生じていたりするのでしょう。久田はオイルクーラー必須と考えている人間なので、この時期はオイルクーラーの話をすることが多いですが…それは水温が適正である、という条件付きです。ときどき、水温が高めなのをオイルクーラーで何とかならないかとおっしゃる方がいますが、なんともなりません。まず、水温を適正に。それから油温です。

また、社外のラジエターによっては、水温計を簡単に取り付けられるように、最初からセンサー用のボスが取り付けてあるものもあります。ラジエターアッパーホースを切って取り付けるよりスマートですし、正確な水温を知ることができるのは嬉しいことですね。
また、比較的低年式の車両にお乗りの方は、社外パーツそのものがだんだん無くなっていきます。まだ買えるうちに交換しておくこともおすすめです。GCやCPにお乗りの方。久田は言いましたからね!! ということで、なんとなく水温が高めだな…と思うなら、まず久田に相談してください。

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◎スバル車のぐにゃぐにゃシフトのお話
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最後は…あるあるある…くらいに一般的なトラブルですが、スバル車にお乗りの方で、シフトがグニャグニャに感じられる方は…とあるパーツのブッシュが終わってます。もちろん、クラッチ交換などの際に同時に交換することがベストなのですが、つい最近クラッチ交換してしまった…なんてお客様は、この際交換してしまいましょう。シフトのフィーリングがカチッとするだけで運転が楽しくなりますよ? 毎度毎度のセリフですが、これも久田に相談してくださいね。

さて…次号は、“ロアアームのブッシュが行方不明” “高年式なのにエンジンマウントぶっちぎれ” “知恵の輪遊びがしたかったらCTのデフマウントブッシュ交換” の、ゴム関係3連発をお送りします! それではまた次号で!!

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