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2018-1220号 引き続き異音のお話 3回目

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ボズレター2018-1220号 BOZZ LETTER Ver.2018-1220

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2018年12月20日号
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皆さん、こんにちは!

遅れることはあっても、
前倒しは珍しいボズレターの一足早い発行です。
ま、年末年始特別号の絡みで
少し早く書いているだけなのですが…

昨日は、定休日でしたが昼間は少し仕事、
そして夜は、お世話になっているアンフィニデベロップメントさんの
忘年会に参加してまいりました。
アンフィニの代表である宮田さんはもちろんのこと、
“おらぁっ!”のO秋さん、S石オヤヂ、
うちに時々入っているでっかいバーフェンの
プログレのオーナー様であるM太郎さんなど、
多彩な顔ぶれで楽しい時間を過ごさせていただきました。

アンフィニさんはチューニングする車両も、
方向性も違うのですが…話を伺っていると毎回驚くことばかりです。
だってね…1000馬力オーバーの話を普通にしてるとか…
0-300メートルの終速が200キロ超えるとか…
サーキット走行用の車両にNOS載せるとかね…
もう、うちではありえないことばかり。
しかし、すべて勉強になります。
こんな先輩がいることに心から感謝ですね。

みなさん、いいオッサンですが、子供のようにイタズラ好きでもあります…
前回のアムクレイド走行会では、
なんと、サーキットのピットにこたつを持ち込むという暴挙に出ましたが…
次回の4月の走行会では、更にグレードアップさせ、
サーキットでこたつで湯豆腐…をぶちかまそうという案が出ました…
エビスサーキットさんが怒り出すまで…
さぁ、どこまでこのイタズラは続くのでしょうか…
ちなみに、S石オヤヂが
「湯豆腐ならタラが入ってないと嫌だ」
とか抜かしておりましたが、タラの持ち込み、後片付け、
ゴミの持ち帰りはすべてS石オヤジの責任の下に行われます。

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◎引き続き異音のお話 3回目
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さて、今回は異音の3回目ですね。クラッチ系行きましょう。
まず、これはメタルのクラッチに多いのですが、
クラッチを繋ぎはじめのときに、
“くぃ~~~”と言うような軽い金属の共鳴音のようなものが出た場合。
これはクラッチの滑りはじめの状態かもしれません。
必ずしもではありませんが…
クラッチのミートポイントがかなり上に上がってきていることも同時に起きているなら、
ほぼ間違いないと思います。

また、これは以前にお客様からのクレーム(?)であったことなのですが…
クラッチを踏むとガラガラと音がする…とのこと。
ツインプレートなら当たり前のように起きることですが、
シングルではあまり聞きませんね。
それも、状況のチェックのために車両を持ち込んでいただくと…
全く音がしないのです。
お客様はクラッチを踏んでいたら音がしだしたとおっしゃるのですが…
よくよく話を聞いてみると、クラッチを踏んだままギアを入れて、
ずっと信号待ちをする…という運転スタイルに変えたとか…
なぜそのようなスタイルに変えたのかはわかりませんが、
とりあえずやめてくださいとアドバイスして、
その異音はなくなりました。
クラッチのレリーズベアリングが加熱して音が出てしまったようです。
と、いうことで、クラッチを意味なく長時間踏みっぱなしにするのはやめましょう。
これは笑い話ではありませんし、
そのお客様を馬鹿にする気もさらさらありません。
ただ、ときどきとんでもない運転のスタイルを
“これが正しい”と思い込んで実践してしまう方もたくさんいらっしゃるのです。
ステアリングの内掛けなど、まだ序の口です。
これはまた、近い内にメルマガの題材にしましょうね。

LSDが組み込まれている車両の、
低速でステアリングを切るとバキーン!バキーン!と、
壊れちゃうんじゃないか…と思えるほどの音が出ることがあります。
これはチャタリング音と言って、
LSDが作動しているときに発生することがある音です。
音自体は故障ではありませんし、
そのまま使用しても問題はないのですが…
ぶっちゃけ気分よくないですよね。

このチャタリング音は、LSDのイニシャルトルク
(作動を始めるポイントと考えていいです)
が高すぎる(早く効く)ことから起きることが多いです。
イニシャルトルクを高めに設定することは、効き始めは早くなりますが、
効きの最大値には関係がありません。
モータースポーツならともかく、
ストリートの場合には少し低めに設定したほうが心理的にも楽ですし、
乗りやすいと思うのですが…
コインパーキングで車庫入れする際にバキバキいってもねえ…
このチャタリング音は、
LSDを一度取り出してイニシャルトルクの調整をすることで
ほぼ99%抑えることができます。
ただ、それはコストもかなり掛かりますので…
オイルを交換してみるのもひとつの方法です。
中古で買ってきた車両のデフがおそろしいチャタリング音だったのですが、
オイル交換でピタッと収まったこともあります。
悩んでいる方は相談してみてくださいね。

最後に、エンジン系で、めちゃくちゃやばい音を2つ紹介します。

ひとつはノック音。
フル加速しているときに、
特に中間域、ターボエンジンだったらブーストの立ち上がりあたりで
“カリカリ”とか“チリチリ”という音が出たらかなりやばいです。
この音、エンジンのシリンダーの中で
異常燃焼が起きているときに発生する音なのです。
そのまま踏み続けるとエンジンブローの危険性が非常に高いです。

ノーマルカーではほぼ起きることはありませんが…
ECUを書き換えたとき、
きちんとセッティングをしないでブーストコントローラーをつけてしまって、
大幅にブースト圧を上げてしまったとき、
ハイオク仕様にレギュラー入れて、さらにECUがおかしなデータだったとき…
などに発生するかもしれません。
本当に小さな音なので、なかなか聞こえないかもしれませんね…
しかし、一見さんのエボ10がいらっしゃったとき…
外から聞いてもわかるくらいの派手なノック…
今ECUを書き換えて来たのだけど、これって正常ですか?という方でした。
…もちろん、そのまま入院していただきましたが。
お知り合いの方で、
エボのECUをいじれるという方に書き換えてもらったそうです。
危ないですね。

もう一つのやばい音は…エンジンを吹かすと、ガタガタガタん!
と鉄パイプの中に小さいハンマーを入れて
往復運動で叩いているような音が出るときです。
この音が出たら…もうだめです。
かなり大きな音が出ますので、誰でもわかるはずです。
この音の正体は、コンロッドメタルが潰れたときに起きるもので、
俗にいうエンジンブローですね。
気をつけなければならないのは、この音が出たら、
その瞬間にエンジンを止めて、レッカー車を呼ぶことなのですが…
違うと思った。レッカーの呼び方がわからなかった。急いでいた。
深夜だった…などの理由で乗り続けますと…
まず、クランクが使えなくなります。
さらに乗り続けると、ヘッドとカムが使えなくなります。
ほんの数10キロで、エンジンがまるまるダメになる危険性があるのです。
なかなか判断が難しいところですが…
激しい打音が出たらとにかくエンジン止めてかけない…
これを守ることが大事です。

異音シリーズ、まだまだあるのですが、書いている当の久田も、
このシリーズが3回も続くとは思いませんでした。
あらためて考えてみるといろいろな音があるものですねえ…

まぁ、これ以上の話は店でしましょうか。
どなた様も気楽に遊びに来てくださいね。

それでは次回、年末号と年始号で!!

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