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2017-0528号 ロングライフクーラントのお話

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「ボズレター2017-0528号 BOZZ LETTER Ver.2017-0528
ボズレター2017-0528
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2017年05月28日号
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皆さん、こんにちは!

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┃目次
┃◎ロングライフクーラントのお話
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もう、完全に初夏!
という気候になりましたね。
寒くて手がかじかむ冬に比べれば
ずっといいのですが…
すでに熱中症にならないように
水分をこまめに取りながらの作業です。
作業中にふらついたら危ないですからねえ…
気をつけます。

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◎ロングライフクーラントのお話
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さて、今日はまずクーラントの話をします。
エンジンも久田同様暑さに参ってるだろうし…

ロングライフクーラントと呼ばれることも多い
エンジン冷却用の液体ですが…
オイルやブレーキフルードほどではないにせよ、
それでも寿命はあるのです。

最近、超ロングライフなクーラントを
新車時に充填してきているメーカーもありますが、
少し前の車ならば2回めの車検くらいには
交換したいものですね。

これは何度も言っていることですが、
古くなったクーラントをそのまま使って、
水パイプを詰まらせたり、
腐らせたりしてしまったユーザー様も少なくありません。
一度そのような状態になってしまうと、
もうラジエターまで交換ということになる危険性もあるのです。
なるべくマメに交換していただくことを推奨いたします。

このクーラント、
もちろんスタンダードなものでも使えないことはないのですが…
最近では、チューニングカーの世界では
スポーツクーラントと呼ばれるものが主流になりつつあります。
スタンダードなものに比べて、
消泡効果が高く、より効率の良い冷却が出来る
というのがその売り文句ですね。

スポーツクーラントで検索してみると、
いろいろな商品がヒットすると思います。
さて、どれを選ぼうかな…となるところですが、
その前にちょっとだけクーラントに関しての
前知識を久田に語らせてください。

クーラントには、大きく分けて3タイプが存在します。
これは原材料がどうこうという話ではなく、
使い方に関してです。

まず、一つは昔ながらの水で希釈するタイプ。
このタイプのメリットは濃度をコントロールすることによって、
凍結する温度をコントロールすることが出来る
ということがまずあげられます。
なもん、凍結する温度を思いっきり低くしとけや!
ケチってんじゃねえぞボケ!
というご意見もありそうですが…
このタイプのクーラントは濃すぎると
オーバーヒートに対する耐性が低くなるという意見もあるのです。

次に、すでに希釈済みなので、
そのまま原液で入れてくれというタイプです。
このタイプのメリットは希釈割合のミスがない。
希釈用の水はラジエター液として相応しい水を使っているので安心。
ということがあげられます。

そして最後に、水を混ぜるな、
そのままこの液体だけでクルマの冷却水にしなさい。
というタイプがあります。
レースの世界ではこれが常識…
というクーラントはこのタイプが多いですね。

さて…ここまでの情報を頭に入れて、
久田の日常を軽く紹介します。

お客様からクーラント交換の依頼を受けますと、
まず車両をリフトアップして、
ラジエターのドレンコックを開いて冷却水を排出します。
これね…純正はまだいいのですが…
社外ラジエターに時々ひどいのがあるのです。

どーーーーーかんがえてもドレンボルトが外れない。
もしくはここを外したら、
排出された水があちこちに飛び跳ねて
エライことになるとしか思えない位置にドレンがある。
冷たいときならいいですが、
熱い水があちこちに飛び散る恐怖。
これは怖いですよ。
先日もドレンコックが使い物にならない車種の、
ラジエターロアホースを引っこ抜いて排出しましたけどね…
たくさんのプラ箱を並べてはいましたが、
それでも工場中が水浸しになりましたとも…
泣く泣く雑巾がけの久田でした。

それに比べて、ドレンの先にホースを付けて、
その先端をプラ箱に入れてドレンコックひねるだけ…
という車両は神様に見えます。
んで、もう水が出てこないという状態になったら、
ドレンコック締めて上から水道水を入れます。
そして専用のタンクを取り付けて、
エンジン始動して、
冷却水が完全にエンジン内部を循環するまで放置…
20分位ですね。
その後、エンジンを止めてまた排出。
これを元のクーラントの色がほとんど出なくなるまで
数回繰り返します。

このときに、
5~6リッターほど抜けてくれる車種はいいのですが…
CZ4Aなどですと、3リッターほどしか抜けません。
CZのクーラント全容量は7.5リッターですから、
40%ほどしか抜けないことになりますね。
ということは…1回目の交換で約60%。
2回めで約36%。
3回目でも約22%の元のクーラントが残ることになります。
(あれ? 計算あってる?
N山ぁ、偏差値高いところで検算して;;)

まぁ、何度もやらなきゃならないってことです!
最後に、タンクを付けたまま
適正濃度のクーラントを入れて、
エアが抜けるまでエンジンを回し、
サブタンクのクリーニングをして、
量を合わせ、タンクを外して
ラジエターキャップ締めれば完了です。

さて…遠い過去のような気がしてきましたが、
ここで先程の前知識を思い出してみましょう。
特に原液タイプの2種。
まず、水で割ってあるからそのまま使ってね。のタイプですが、
これはちと無理があります。
クーラントの補充にはぴったりですが、
入れ替えということになると、水で水路を洗ったり、
古いクーラントを流そうとすれば…
必ず薄くなりますね。
まぁ、原液クーラントを入れて抜いて入れて抜いてすれば
濃度は保てますが、そのコストどうします…?

もっと困るのは、水混ぜるな、原液で使え…タイプです。
このタイプのクーラントは、レーシングカーのように、
エンジン組み上げたばかり。
ラジエター新品。ホース新品。ヒーター何それ…
のような、まっさらの水処女車両なら成立するでしょう。
しかし、一度でも水を入れてしまった車両の冷却水をすべて抜いて、
すべてこのタイプのクーラントにすることは、
ボズでは不可能です。
あ、ボズでは不可能と言ったのは…
専用の交換器があれば出来るらしいです。
原始的な方法では無理ということですね。
さらにいうと、このタイプのクーラントを入れていて、
出先で水が漏ってしまった場合、どうしますか?
ショップまで行ってクーラント買ってくるか、
常に積んでおくか、
水を足しちゃったから週末にまたクーラント交換に店に行かなきゃ…
になりますね。

そこで!! 久田は希釈タイプを推奨します。
このタイプならば、濃度自由自在。
さらに出先で漏れてしまったら、
とりあえず水道水入れて帰ってきてください。
どのくらい水を入れたかわかったら
あとでクーラントだけ足して濃度合わせます…
ということが出来るのです。

また、余談ですが…
ボズで推奨しているTOTALのクーラントですが…
某超有名巨大2輪レーシングチームのテストによりますと、
なんとクーラント交換でパワーが上がったと言うではないですか。

“まった、そんなオカルト系の話なんか信じないかんね!
なんでクーラントでパワーあがんのよ!”

と、当然久田は言いましたが…
“いやいや、本当に上がったんですよ”
“あがる理由言ってみいやぁ!”
“粘度が低いので、ウォーターポンプのロスが減った分上がったそうです”
“あ…なるほど…んで、何馬力上がったの?”
“0.6馬力くらいらしいです”
“誤差だろっ!”
という会話がなされました。
(上がった馬力は少し記憶曖昧)

ともあれ、いろいろと良いクーラントなのです。
寿命長いし…色がどぎついオレンジなので
嫌でも緑のクーラント抜けきるまで何度もやる羽目になるし…
って、これはお客様にとってはメリットですね。
久田がサボらないように
クーラントがしっかり見張ってるというわけです。
防錆効果も、一般のクーラントより
遥かに高いとのメーカーさんのコメントです。
エンジンオイルはリキモっちゃってる久田ですが、
ギア系のオイル、クーラントでは
TOTALに絶大な信頼をおいてますので、久田は信じます。
ぜひとも利用してみてくださいね!

ということで、今回は…
うぉ! 3200文字! ペラ16枚かぁ。
1時間40分で書き上げましたぁ!
相変わらずの駄文ですが、少しは役に立ったかな…

ということで、これからまた作業です!

クーラント交換のご予約はお早めにお願いしますね!
そのときに色々裏話でもしましょう!

それではまた次号で!!

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