気軽に遊びに来てください!

2021-1219号 ああ、現物合わせ…のお話

BOZZ SPEEDが発行するメルマガ
 「BOZZレター」の新着記事をお届けします。

ボズレター2021-1219号 BOZZ LETTER Ver.2021-1219

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ランエボとインプレッサのチューニングとトラブル解決なら!
もちろん軽自動車もハチロクもスポーツならなんでもおまかせ!
BOZZSPEED/ボズスピードのメールマガジン=ボズレター
2021年12月19日号
ウエブサイト http://www.bozz.co.jp/
お問い合わせ info@bozz.co.jp または 048-952-8586
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さんこんばんは!
猛烈に寒いボズスピードからメルマガをお送りします。

久田はそれほどファンというわけではないのですが…F1の最終戦は物凄かったですね。99.99%ハミルトンの優勝だと思いましたが…まさかの最終ラップのドラマ。ファルスタッペンさんと、ホンダを心から祝福させていただきたいと思います。ハミルトンさんは決して嫌いなドライバーではないのですが…納得がいかないからと言って表彰式を欠席なんてダメでしょうねえ…どんなスポーツでも納得の行かない結果、裁定はあるものです。まぁ、ハミルトンさんはもうF1やめちゃうのかな…だとしたら残念なことです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ああ、現物合わせ…のお話
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて、今週も相変わらずバタバタの一週間でしたが…Y塚さんのCTのタービン交換。タービンそのものの交換はさほど問題はないのですが…今回、HKSさんのパイピングキットと、レーシングサクションも同時に取り付けることになっていました。もちろん、各パーツには、GTⅢタービンおよびパイピングキットと併用可能、と書いてあります。つまり、この3つのパーツは全て同時に取り付けることが可能なのです。
ところが…パイピングキットで加工してから再使用するステーが、レーシングサクションでは取り外しの指示。そして、このステーには、パイピングの固定のためのブラケットが取り付けられるのです。つまり、パイピング固定のためのブラケットが一つ少なくなってしまうのですね。もちろん、取り付けは全く問題なく出来ますし、ブラケットが一つなくなったからと言って、パイピングがスポスポ抜けてしまうこともないと思います。もともと、HKSのパイピングはブラケットがかなり充実(?)しておりますので。
でもね…やなのよ。本来3箇所付くものなら3箇所つけたいのです。GDBのM本くんの前置きインタークーラーを取り付けた際には、メーカーでは指定のないブラケットをひとつ増設したという話を、このメルマガに書いたと思います。ということでY塚さんのCTのパイピングに関しては、ブラケット用のステーを作ろうと算段しているところです。また、パイピングに設けてあるホース口のうちの一つは、この車両では使いません。シリコンキャップなどで塞いでもいいのですが…サクション側なら良いのですが、加圧側にシリコンキャップはちょっと不安…ということで、このホース口も切り飛ばして溶接で塞ぐつもりです。Y塚さんは、豪快かつ、繊細な巨漢…というタイプの方ですが、納期に関してはとても寛大な方でもあります。「時間がかかるもんはしょうがないから、良いものをお願いします」と言ってくださるのです。ありがたや…もちろん、納期までにきっちり仕上げるのがプロの仕事なのですが、どうしても伸びてしまうこともあります。そんなときに、心の平静を与えてくれるお客様の一言は嬉しいものです。

加工といえば…A藤さんのCP9A。インタークーラーをトラスト製に交換させていただいたのですが…この車両、とんでもない取り回しの赤いパイピングが装着されていました。ブラケット破損等で位置がだいぶ変わってしまったのかもしれないのですが…ともあれ、これはだめ。ゴムホース関係もひどく傷んでいたので、タービンからインタークーラーまで、インタークーラーからエンジンルームに持ち上がるまでのパイピングが同梱されているトラスト製のインタークーラーキットに交換してしまおうということになりました。
メーカーが違えば、当然パイピングの取り回しも変わります。しかし、スロットル手前のパイプはトラスト製には入っていませんし、赤いコレもまだまだしっかりしています。
ということで、エンジンルームまではトラストを使い、そこから赤いパイプと繋ぐという作戦に出ました。さぁ、こういうものは現物合わせの腕の見せ所です。
正攻法ならば、赤いパイプを切って、角度を変えて溶接して、トラストと繋ぐ…という方法でしょうが、見た目もイマイチですし、何よりもコストを下げなければなりません。結局、赤いパイプを2箇所切って、その切り方で角度を変え、トラストとつなぎました。もちろん、切った場所にはホースの抜け防止の“ミミ”をつけます。
コレがなぜ腕の見せ所かと言うと…位置、角度があっていることはもちろんですが、同時に、エンジンの揺れを考えて、パイピングに負担のかからない取り付けを心がけなければならないからです。走行中、エンジンはかなり揺れます。その揺れを、パイプ同士を繋ぐシリコンホースの位置で吸収するように作るべきなのです。ホースバンドをギュウギュウ締め付けて抜けないようにしてもダメ。悪い位置で切ってあるパイピングはホースバンドをどんなに締めても抜けやすいものになってしまいます。
あ、言葉の綾で“腕の見せ所”なんて書いてしまいましたが…もともと久田は腕なんかありませんので、これまた無い脳みそをフル回転させて頭の中でイメージします。エンジンがこう揺れたときのパイプの動く方向がこう…ならばこの部分のホースで吸収させて、こちらのパイプはここでブラケットに固定…同時に、ホースでパイプ同士を繋ぐときに差し込む量も大事です。抜けることが怖くてつい深く深く入れがちですが…エンジンの揺れる方向によっては、それが抜けやすくなる原因になることもあるのです。今回の2つの話は、お客様が目にすることも、意図を感じ取ってくれることもない地味な地味な作業ですが…とても大切なことだと久田は思います。

先日、某S氏とタイ料理のお店に行きまして…タイのビールを飲みながら、スパイシーな料理を楽しんだのですが…そこへ持ってきて、タイの息子(心の息子だかんな)が、タイの食材、お菓子などを、可愛らしいイラストの描かれた手紙とともに送ってくれて…一気に南国が恋しくなってしまいました。早くコロナが落ち着いて南国に行けるようになるといいなぁ…

さてさて、今年も残すところあと2週間を切りました。今週は目一杯飛ばして年内納車組を片付けます。寒さも一段と厳しくなってきました、皆さんも体にはくれぐれも気をつけてくださいね。

それではまた次号で! 年末スペシャルメールマガジンでお会いしましょう!

BOZZ SPEED/ボズスピード
URL:http://www.bozz.co.jp
メール:info@bozz.co.jp