気軽に遊びに来てください!

DEMO CAR DIARY EVO6

昨年のREV SPEED主催の筑波スーパーバトルにて、念願の58秒台をマークし、新たなる目標を57秒台にしてスタートした2リッター最速計画の経過報告します。
初テストは、2月14日のバレンタインデーに実施しました。今回の目的は、これから避けて通れないパワーの増強の為、タービンを3037Sから3240にサイズアップしてみました。2リッターエンジンとはいえ、3037はほとんど使いきり・・・これ以上のパワーアップを望むならタービンの大径化しかないと考えたのです。さらに前後のデフのイニシャルアップ、スプリングレートの変更を施し、いざテストへ!

今回の仕様は、今までに比べてパワーバンドが500回転づつ上にシフトする。また、ピックアップが若干落ちてしまうというものですが、高回転でのパワーの落ち込みがない為、選択肢の幅を広げる意味でやってみました。結果は、ベストラップで59秒82と、58秒台には届きませんでした。タイムアップしなかった大きな要因のひとつは、中速域のピックアップと思われます。旋回中にいままでと同じようにアクセルを踏むとワンテンポ遅れてから加速していくのです。さらに悪いことにその加速フィールが今までより急激だということ。それにより旋回中に踏めていたアクセルが踏めなくなってしまったのです。ただし、これが2、2リッターだったら前と同じタイミングで踏めさらにもっと車速を乗せた状態で旋回できるということは確認できたように思われます。しかし2リッターでは、ちょっと大きすぎたみたいです。2.2リッターの有効性を深く実感しましたが、ユーザーのコストを考えると・・・う~ん。何とか2リッターでまとめたいところです。

第2回目は、3月6日にアミューズさんの走行会にお邪魔しました。今回は前回のテスト内容により、タービンサイズを戻すことにしました。パワーに頼れないことがはっきりしたので、今度は風の力を借りることにしました。いままで使用していたカナードとアンダーパネルをやめ、かなりど派手なものを作ってみました。見てもらえばわかる通り、かなり風を受ける面積を増やしたので強度的不安にかなり不安・・・そこでメンバーにも固定しました。結果は、良好でリヤウイングを立てることになるくらいフロントのダウンフォースが増大しました。タイムは、59秒225とSコンパウンドでのタイムを更新。タービンより風の方がタイムアップに効果があるとは・・・(風はタダなのに)。これも立派なチューニングですね。 これで待ちに待ったブリジストンタイヤさんの新製品、RE55Sを履けば更なるタイムアップが狙えるはずです。

3月11日、待望のRE55Sの試乗会です。今日は狙うぞ。Dr小泉氏、うちの社長、斎藤師匠、さらには自分とかなりの気合で行きました。ところがエンジンの調子がイマイチ。なぜだと思いつつもタイヤテストに集中しました。最後のタイムアタックの前に車をチェックしていたら、なんと水温計のピークホールドが110度を超えていました。オーバーヒートです。去年の10月からかなり酷使してきたしなあと思いながら、走らせるか、やめるか悩みました。そこでうちの社長が、どのみちここまで来たんだし、走らせようと一声。ホームストレートを通過するスピードは明らかに落ちています。しかしタイムアタック開始。久しぶりにストップウォッチを持つ手に力が入りました。最終コーナーを立ち上がって来た瞬間、“あっ、ヤバイ” 最終コーナー出口で、アウト側のダートに! そこはさすがのプロフェッサー小泉。アクセルをそのまま踏み切り、なんとコースアウトしながらゴールラインを通過したのです。あそこでアクセルを戻していたらまず間違いなくスピンして大破でしたね。一部始終を見ていた社長は寿命が30年は縮まったのこと。あれ? じゃあ何でまだ生きているのだろう??

注目のタイムは59秒007、コンパウンドと車の状態を考えれば上出来の結果だと思われます。さらにフロントのアンダーパネルは、補強したかいもあってパネルの先端部分が割れただけですみました。エンジンの方は、翌日全部バラバラにしてチェックしてみるとブローしなかったのが不思議な状態でした。みんなの気合が乗り移ったのでしょうか。偉いぞ4G63!
さて、4月3日はNEWエンジンのシェイクダウンです。さらに今回は大幅に仕様変更を施しました。

1.リヤブッシュのピロ化
2.30キロの軽量化(詳細はお店で)
3.排気系の見直し(Fパイプ形状変更、チタン製サイドワインダー)
4.RE55Sのタイムアタック用タイヤ“TT”のテスト
5.チタンサクション

など、かなりいろいろなことを実施しました。

3日後にハイパーミーティングを控えかなり走行チェック的な要素の多いテストでしたが、タイムは58秒939とまあまあの感触でした。TTの感触や特性もかなり理解して、無理をせずに帰社しました。これは行けるかなと思いを残し、本番当日へ!

ついに来ました4月6日。1本目は感触を確かめるようにタイムアタック、小泉氏はぜんぜん踏んでないよと言いながらも59秒409でした。タイヤを温存し2本目にフルアタックかけるつもりでした。ところが同乗走行で二人目のお客さんを乗せている最中第2ヘアピン手前で異音が発生、一回スロットルを緩め立ち上がりで踏んでみるとまた異音がして、今度はスロットルオフしたらそのままエンジンストール。この予想外の展開に牽引されてくるエボ?をみんな見てるだけでした。“チキショー”“くやしい”ただこの思いだけでした。原因はエンジントラブルでした。コンロッドベアリング焼きつきによってエンジンがロックしてしまったのです。残念ながら目標達成ならず。

しかしボズスピードでは、まだまだ行きます。ノーマルボディー、2000CCでお客さんができる究極の仕様を目指してがんばります。セッティングだけで、ここまでできるんだといわれる結果が出るまでいきますからね。今後とも応援のほどよろしくお願いします!。